日の出山登山コースの一つに白岩の滝経由のコースがあり、途中で一度タルクボ林道へ出てすぐに沢沿いの道に入り、麻生平から麻生山直下を巻いて日の出山へと辿っている。
タルクボ林道から沢沿いの道に入らずに林道を進むと、林道終点手前の大岩の下に作業用の梯子がかかっている。その梯子を登り尾根伝いに、東電新秩父線19号鉄塔を通過して麻生山へ辿る道もあったが、遊歩道ができたため廃道となっている。今は山林作業用の踏み跡程度で道標がなく、熟達者以外の入山は危険だ。
日の出山の会では廃道調査のため、8月5日に白岩の滝を経由せずに、タルクボ林道を辿って標高表示の杭を設置しながら調査してきた。
![赤線がGPS軌跡図で、右側が白岩の滝バス停。白岩の滝への途中を右へタルクボ林道を辿り、麻生山の直登尾根にとりついた。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/2a3fc1ff67d1394829252a330a5a24a8-e1451908774614.jpg)
朱線がGPS軌跡図で、右側が白岩の滝バス停。白岩の滝への途中を右へタルクボ林道を辿り、中央下の麻生山尾根にとりついた。
![白岩の滝バス停から滝への道の途中に有る林道タルクボ線は、白岩の滝を迂回して上部へ出るため、ハイカーには利用されていない。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/59da8d130818e00743d3a4b9ed3d2d99-e1451906639228-1024x410.jpg)
白岩の滝バス停から滝への道の途中に有る林道タルクボ線は、白岩の滝を迂回して上部へ出るため、ハイカーには利用されていない。
![林道はあくまでも林業のための作業道であり、一般道の安全対策はなされていない。一般車両の進入は禁止されているが、歩行は自己責任で通行可能だ。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/f0faf52c97d047939b22fd3a5f4097e5-e1451909031910-1024x458.jpg)
林道はあくまでも林業のための作業道であり、一般道の安全対策はなされていない。一般車両の進入は禁止されているが、歩行は自己責任で通行可能だ。
![この近辺の林道配置図。中段下の19番がタルクボ林道。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/281e9f210058b0984e90af97d6052af6-e1451909455250-1024x507.jpg)
この近辺の林道配置図。中段下の19番がタルクボ林道。古い看板なので、現状より表記が少ない。
![路面は比較的良好な非舗装道で、ところどころで視界が開ける。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/7db58c8cd1acadc599eee5d93120e443-e1451909828415-1024x540.jpg)
路面は比較的良好な非舗装道で、ところどころで視界が開ける。
![林道の途中から白岩山の崩落現場が見える(右と左の2か所)。白岩の滝登山口の左に閉鎖されたトンネルがあり、このトンネルから砕石を掘り出していたが、崩落事故で閉鎖された。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/2ac5f57f0b59687e519baef8c876a16a-e1451910317693-1024x401.jpg)
林道の途中から白岩山の崩落現場が見える(右と左の2か所)。白岩の滝登山口の左に閉鎖されたトンネルがあり、このトンネルから砕石を掘り出していたが、崩落事故で閉鎖された。
![林道終点手前の右上に大岩がせり出しているのが見える。ここが麻生山の尾根の東端になる。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/b8db8dcf68ccd1d2ae7f1cd120811cbc-e1451910770323-1024x500.jpg)
林道終点手前の右上に大岩がせり出しているのが見える。ここが麻生山の尾根の東端になる。
![大岩の下に作業用の梯子がかかっていて、標高500mの標識がある。ここが麻生山への尾根のとりつきだが、道標は無く、踏み跡程度の道のため、熟達者以外は入山禁止だ。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/a7bd400b996e0aded600c69837ca0fdd-e1451911381401-1024x499.jpg)
大岩の下に作業用の梯子がかかっていて、標高500mの標識がある。ここが麻生山への尾根のとりつきだが、道標は無く、踏み跡程度の道のため、熟達者以外は入山禁止だ。
![梯子の上は狭い棚状になっていて大岩が迫っている。大岩に沿って右に回り込み、踏み跡を辿り尾根に向かって登る。尾根に出るまで分かりにくい踏み跡で、要注意だ。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/9a3f0e6acb8a3cc3f9c2d5a04be3acf7-e1451911929967-1024x560.jpg)
梯子の上は狭い棚状になっていて大岩が迫っている。大岩に沿って右に回り込み、踏み跡を辿り尾根に向かって登る。尾根に出るまで分かりにくい踏み跡で、要注意だ。
![尾根に出る手前に標高550mの標識がある。梯子の下が標高500mだからかなりの急登だ。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/f0c7aff3d7e4de84938e915cc38ef848-e1451912493337-1024x509.jpg)
尾根に出る手前に標高550mの標識がある。梯子の下が標高500mだからかなりの急登だ。
![しばらくは足場の悪い岩場の尾根道が続く。踏み跡がたくさんあるので、尾根を外さぬよう、要注意。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/4364e8d1c2de6881157505363c61bb2c-e1451912842329-1024x555.jpg)
しばらくは足場の悪い岩場の尾根道が続く。踏み跡がたくさんあるので、尾根を外さぬよう、要注意。
![大岩を越えたところで尾根の反対側が見え、タルクボ林道の終点が見える。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/629edb42b313786da371cdd18d1e524c-e1451913215601-1024x422.jpg)
大岩を越えたところで尾根の反対側が見え、タルクボ林道の終点が見える。
![しばらくは岩尾根が続くが、この辺の踏み跡は比較的しっかりしている。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/9f688f2b69ca6cdc11cd06d9f011ffc4-e1451913626835-1024x504.jpg)
しばらくは岩尾根が続くが、この辺の踏み跡は比較的しっかりしている。
![標高600m地点だ。この辺りは落葉樹も多く尾根は明るい。今度は葉が落ちた冬に来てみたい。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/a00f14678c379a678093528982195232-e1451913913364-1024x525.jpg)
標高600m地点だ。この辺りは落葉樹も多く尾根は明るい。今度は葉が落ちた冬に来てみたい。杭の近くに有るのは、ガーミンのGPSと杭打ち用の木槌だ。
![標高650m近辺は幅の広い尾根筋だ。踏み跡を外さぬよう慎重に進む。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/7f3d880f4a6c08a42f478441bd361187-e1451914503692-1024x494.jpg)
標高650m近辺は幅の広い尾根筋だ。踏み跡を外さぬよう慎重に進む。
![藪状の中の踏み跡をたどると藪の隙間から鉄塔が見える。鉄塔へ向かって踏み跡を選び進む。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/d34121803b2ee5f904face7ce9b489a7-e1451914744164-1024x514.jpg)
藪状の中の踏み跡をたどると藪の隙間から新秩父線19号鉄塔が見える。鉄塔へ向かって踏み跡を選び進む。
![コース脇の鉄塔の下へ寄り道すると五日市方面の司会が開ける。この日はやや霞がかかっていた。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/a72f482ddd1318681fe9123fdbadc4d5-e1451915050390-1024x456.jpg)
コース脇の秩父線19号鉄塔の下へ寄り道すると、金毘羅尾根や五日市方面の視界が開ける。この日はやや霞がかかっていた。
![19号鉄塔からは、麻生山手前の金毘羅尾根分岐まで、東電の送電線鉄塔の作業道を、20号鉄塔へ向けて進む。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/2e41d72f61a9ff874c78941b93839f61-e1451915722792-1024x475.jpg)
19号鉄塔からは、麻生山手前の金毘羅尾根分岐まで、東電の送電線鉄塔の作業道を、20号鉄塔方向へ向けて進む。
![標高700m地点に来るとね一般登山道の金毘羅尾根への分岐が近い。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/1fd12ab1978d9a35869d2dd39f41fc7f-e1451916063793-1024x545.jpg)
標高700m地点に来ると、一般登山道の金毘羅尾根への分岐が近い。
![標高700m標識を過ぎるとすぐに金毘羅尾根から麻生山への一般ルートに出る。左へ下ると金毘羅尾根経由五日市。直進して登ると一般道で麻生山山頂だ。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/443127ae1d06a62b4aa37249fd77720f-e1451916282595-1024x575.jpg)
標高700m標識を過ぎるとすぐに金毘羅尾根から麻生山への一般ルートに出る。左へ下ると金毘羅尾根経由五日市。直進して登ると一般道で麻生山山頂だ。
![金毘羅尾根への分岐からしばらく上ると、75mの標識に出る。この辺りは登山者も多く、踏み跡はしっかりしている。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/f3d6bd724493d7538fd0e979fd835d88-e1451916913446-1024x519.jpg)
金毘羅尾根への分岐からしばらく上ると、750mの標識に出る。この辺りは登山者も多く、踏み跡はしっかりしている。
![麻生山の山頂は細長い釣尾根状になっており、昔は麓の大久野中学校の学校林(実習林)であった。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/924d484a3a731f521fd29cae62c54bdb-e1451917352457-1024x532.jpg)
麻生山の山頂は細長い釣尾根状になっており、昔は麓の大久野中学校の学校林(実習林)であった。
![山頂は794mで現在は眺望がきかないが、平成27年中には山頂の皆伐が決まっている。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/79a5c6ce6b3682cadecf34c156cf3188-e1451917699950-1024x469.jpg)
山頂は794mで現在は眺望がきかないが、平成27年中には山頂の皆伐が決まっており、皆伐が済めば日の出山に負けない大パノラマが出現する。
![目的のミッション終了。人気のない山頂で甘い秋留台トウモロコシを頬張り一休み。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/8485c1ca90349ef2d1cdf7085d81a672-e1451920995916-1024x410.jpg)
目的のミッション終了。人気のない山頂で甘い秋留台トウモロコシを頬張り一休み。
![麻生山からの下りは、日の出山山頂(右)や東雲山荘(左の樹間)が見える麻生平に下り、タルクボ沢添いにタルクボ林道へと戻りました。](http://hinodeyama.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/fec4a8b01ea77e1fcc23e5f05bff9b5f-e1451918124213-1024x484.jpg)
麻生山からの下りは、日の出山山頂(右)や東雲山荘(左の樹間)が見える麻生平に下り、タルクボ沢添いにタルクボ林道へと戻り、廃道調査と標高杭設置を完了した。