日の出山の会秋のイベントの一つは9月12日、スカッと秋晴れ・・・とはいきませんでしたが、ぐずついた日が続いたこれまでと比べ、高曇りから薄日が射す秋日和に恵まれ、集合地点の肝要の里を定刻通り出発しました。
杭と、杭を打ち込むハンマーを合わせると30キロを超えるため、前もって東雲山荘へ荷揚げしておき、初日は山頂周辺の標高750m以上の登山道へ設置し、翌日の下山時に日の出山からつるつる温泉への、あご掛け岩コースに設置することにしました。
前年度に標高調査と仮標高表示テープを設置しましたが、2度にわたる大雪でテープが損失していないか心配しましたが、全員で宝探しさながらに探しながら歩いた結果、全て見つけることができました。これもまた、ちょっと変わった楽しい宝探し登山となりました。
登山口の白岩の滝は、降り続いた雨で水量も多くダイナミックな飛沫を上げていました。 麻生山の尾根筋に出ると、爽やかな秋風に乗ってキアカネの群れが飛び交い、トンボをお供に快適な尾根歩きが楽しめました。
麻生山山頂には11時15分に到着。汗ばんだ体にここち良いそよ風を受けながら昼食をとり、30分の休憩後金毘羅尾根経由で日の出山へ向かいました。
日の出山山頂には定刻の13時30分に到着し、講師による山頂周辺の植物物観察や、山岳ガイドによる山座同定(視界中の山名を特定)等を行った後、東雲山荘へ荷物を置き、休憩後14時20分ごろより標高杭、かけや、ハンマーなどを分担して持ち、標高750m以上の各登山コースの杭打に出発しました。
行きつ戻りつして標高テープを見つけ、予定した全てのコースの750m以上の地点に標高杭を設置できました。
参加された皆様の率先して運搬、杭打ちなどを楽しげに作業していただき感謝いたします。
作業終了後は「更待ち月」のお月見の準備を全員で行い、すすきの穂を飾り、月見団子を作ってそなえ、お月見パーティーとなりました。
翌朝13日は山頂で5時22分の日の出を迎え、9時に山荘を出発して、標高杭を打ちながらあご掛け岩コースを下山し、予定通り標高370m地点のつるつる温泉に到着し、解散しました。
今回設置しなかったコースの杭打ちなど、今後も杭打ち登山を実施いたしますのでご参加ください。
フォトギャラリーページです。 画像をクリックしてください。 原画が見られます。
- 肝要の里に8時30分集合、定刻の9時に出発
- 今日の白岩の滝コースの登山口
- 雨乞い橋は、白岩の滝で干ばつ時に雨乞いをしたことからつけられた。
- 白岩の滝には不動明王が祀られていることからつけられた不動橋
- 昔は干ばつ時に雨乞いが行われた白岩の滝
- 雨乞いの滝の脇を上流の滝に向けて急登する
- 雨天の日が多く、水量の豊富な上段の滝
- 雨乞いの滝から急騰して、汗をかいた体に心地よい上段の滝
- 栗田工業が植樹した麻生平四季の森の休憩ポイント
- 白岩の滝の源流に突然湧き出す水口
- 予備調査で付けられた小さな標高表示テープを探しながらの宝探し登山?
- 今年の夏は雨が多く、森の中はキノコの大豊作。これは杉林に多いスギヒラタケ
- スギヒラタケは料理して食べられるそうですが、似ているキノコも多いのでご注意。
- マシュマロのようなホコリタケ。突くとほこりのように胞子が噴き出す。(次ページ写真)
- 突いて胞子がほこりのように噴出したところ。胞子ができる前は食べられるそうですが間違うと大変!ご注意を!
- から傘のように柄の長いカラカサタケ
- 沢沿いの道から尾根道に変わり視界が一気に開け、三室山などの平井川北尾根が見渡せる。
- つるつる温泉上の梅ノ木峠と、東京電力秩父線の送電線鉄塔群
- 間伐された明るい尾根道にはアキアカネが群舞していました
- 麻生山山頂へ定刻11時15分着。早めの昼食をとり30分後に金毘羅尾根経由で日の出山へ
- 本日の目的地、日の出山に13時30分到着。遠方はややかすんでいましたが、大勢の登山者でにぎわっていました
- 山頂はハギ、ツルリンドウ、アザミ、ワレモコウ、開花前のセンブリなどが目を楽しませてくれました
- ワレモコウの花に羽を休めるアキアカネ
- 秋の花のアザミ等にはいろいろな種類のアゲハチョウが群れていました。
- 東雲山荘で一服後、それぞれに標高表示杭、カケヤ、ハンマー等を分担し、標高杭打ち作業に出発
- 山頂から下方の標高750mまでの各登山コースに杭を設置
- 仮調査で設置した標高表示テープが見つからず、探し回る場面もありました
- 岩場や木の根でまっすぐに打てないところもありましたが、何とかなりました。
- 登山に続いての杭打ち作業を終わり、いささかお疲れ気味で今夜の宿泊地、東雲山荘へ向かいます
- 山荘で一服後今夜のお月見に向けて、お供えの月見団子を作ります
- 山荘は素泊まりのため、炊事は全て参加者の自炊。これも楽しい宿泊登山です
- 山荘脇のみょうがもちょうど花芽が出ていました。これも今夜の食材に
- 薪ストーブで月見団子をゆでます
- 月見団子の出来上り。男手の手作りにしては上々の出来栄えでした
- 採れたてのミョウガを使ったサラダやみそ汁など、手分けして完成
- 自然木で手作りされた風雅な椅子やテーブルは、2年前に日の出山へ登山された皇太子殿下も昼食で使われました
- 夕やみ迫る東雲山荘に灯がともり、これからお月見パーティとなるところで、私は下界での行事のため後ろ髪を引かれながら下山しました
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