日の出山の会

秩父多摩甲斐国立公園の東端、日の出山の自然を舞台に活動するクリエイター集団

〒190-0181 東京都西多摩群日の出町大久野

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麻生山で初日の出を迎える

 昨年末に麻生山山頂の景観皆伐が済み、北北西から南南東にかけての180度をこえる大パノラマの眺望が実現したので、平成28年の初日の出を山頂で迎えようと、元旦の未明に妻と麻生山を目指しました。
 山頂の伐採が済んでまだ一週間足らずのため、眺望が良くなったことは関係者しか知られておらず、山頂でご来光を迎えたのは関係者4名と、日の出山を目指して迷い込んだ1名の、計5名でした。
 尚、この日の日の出山頂の御来光登山者は1100名超で、遅く来た人は人垣で見られなかったそうです。来年は日の出山に代わって賑わうかもしれません。

山頂は皆伐が終わったばかりで、檜の香りがする中、刻々と変わる比嘉派の空を眺めながら、夜明けを待ちました。

山頂は伐採が終わったばかりで、切り株からの檜の香りを浴びながら、刻々と変わる東の空を眺めながら、夜明けを待ちました。

この標高での日の出の時間は6時54分。空があかね色に染まってきましたが、低い位置に雲があり、遅れそうです。

この標高での日の出の時間は6時54分。空があかね色に染まってきましたが、低い位置に雲があり遅れそう。地上にも朝もやがかかり、ビル群が見えない。

予報より10分ほど遅れて、雲の上から今年最初の日の光が注がれた。

予報より10分ほど遅れて、雲の上から今年最初の日の光が注がれた。

太陽は薄雲のフィルターを通して減光され、真っ赤に染まった優しい光だった。

太陽は薄雲のフィルターを通して減光され、真っ赤に染まった優しい光だった。

植林されてから数十年封印されてきた眺望を、伐採されて初めての元旦の御来光に、平和を拝むことができました。

植林されてから数十年間封印されてきた眺望から、伐採されて初めての元旦の御来光を拝むことができ、今年一年の平和を願いました。

柔らかな朝日浴びながら、霜柱の立つ道を家路につきました。

太陽が登り切るまでの変化を眺めていたいと思いつつ、元旦の行事が立て込むため、柔らかな朝日浴びながら、霜柱の立つ道を家路につきました。

麻生山からの夜景・平成27年大晦日の夜のこと

 皆伐が済んだ麻生山の眺望がすばらしかったので、夜景もさぞかし素晴らしかろうと思い、大晦日のあわただしさのスキマを縫って、麻生山(794m)へ夜景撮影登山に行ってきました。
 山頂に着いたのは、日が沈んで間もなくのことで、空はまだ薄明るい残照を留め、その下に都心の灯りが輝いていました。

 さすがに大晦日の夜のことで、オフィスビルの灯りは消えていて、住民のいない都心部は光が少なく、手前のベットタウンの光がにぎやかでした。
 山頂の見晴らしが良くなったことはまだ知られていないので登山者は無く、遠くの尾根に日の出山に向かうのであろう、登山者のヘッドライトらしき光が、ちらちらと移動して見えた。

麻生平についたころは、西の空がまだ明るく、日の出山頂の東屋がシルエットでくっきり見え、左の稜線上の東雲山荘にはかすかに灯火が見えた。山荘は今夜から、日の出山山頂の御来光登山者による火災の警戒をのため、消防団の詰め所となる。

麻生平についたころは、西の空がまだ明るく、日の出山頂の東屋がシルエットでくっきり見え、左の稜線上の東雲山荘からかすかに灯火が見えた。今夜の山荘は、日の出山山頂の御来光で賑わう登山者による、火災や遭難の警戒のため、消防団の詰め所となる。

陽が沈んでしばらくたつが、空はまだ青い光が残り、都心には灯りが輝いていた。これからこの光景をベンチと共に一人占めに・・・

陽が沈んでしばらくたつが、空はまだ青い光が残り、都心には灯りが輝いていた。これからしばらくはこの光景をベンチと共に一人占めに・・・(パノラマ写真視野約160度)

時がたつにつれて空は暗く、地上の灯りが輝きを増してくる。明日の元旦の御来光は、中央よりやや右手から昇るはずだ。

時がたつにつれて空は暗く、地上の灯りが輝きを増してくる。明日の元旦の御来光は、中央よりやや右手から昇るはずだ。

空は急激に光を失い、山肌は闇にしずみ、都会の光は空を照らし始める。

空は急激に光を失い、山肌は闇にしずみ、都会の光は空を照らし始める。

中央やや右にスカイツリーがうっすらと見える。今日は曇り空だが 、晴れればはっきりと見えるはずだ。この場所はスカイツリーより160mほど高い。

中央やや右にスカイツリーがうっすらと見える。今日は曇り空だが 、晴れればはっきりと見えるはずだ。この場所はスカイツリーより160mほど高い。左の黒い森の中に赤い輪が見えるのが、西武園遊園地の観覧車。

やや左に見える東京タワーは、赤色照明のため霞を通して良く見える。ただし今日は大晦日のためで,普段は周囲の高層ビルの光に囲まれ見つけにくい。

やや左に見える東京タワーは、赤色照明のため霞を通して良く見える。ただし今日は大晦日のため目立つが,普段は周囲の高層ビルの光に囲まれ見つけにくい。

手前が日の出町で、中央付近のやや緑がかった明るい建物がイオンモール日の出店。遠望の左から右へ福生、羽村、立川、八王子峰目名を望む。

手前が日の出町で、中央付近のやや緑がかった明るい建物がイオンモール日の出店。遠望の左から右へ福生、羽村、立川、八王子方面を望む。曇り空ののため都心が霞んでいる。

明日の元旦を迎える準備もあり、一旦下山し、明日の未明に再登頂することにして麻生山を後にした。明日は改正ではないが、初日の出日和になりそうだ。

明日の元旦を迎える準備もあり、一旦下山し、明日の未明に再登頂することにして麻生山を後にした。明日は快晴ではないが、初日の出日和になりそうだ。時間があれば麓のつるつる温泉で朝風呂といきたいが、神社の元旦祭などで忙しい元旦になる。

眺望抜群になった麻生山

 長年の懸案であった、麻生山の景観皆伐が実現しました。
麻生山は、日の出町の大久野中学校の林務体験のための学校林として、昭和30年の初めまで在校生が授業の一環として植林や下草刈りをしており、育てた木材を校舎の建て替え時に使用したこともありました。

 これまでの山頂はは密生した針葉樹に囲まれ、北側のほんの一部しか見られませんでしたが、皆伐の結果、北北西から南南東の180度以上の大パノラマへと変身し、絶景ポイントの日の出山から東に張り出した尾根に位置するため、日の出山より広い範囲の眺望が得られるようになりました。

 12月25日に皆伐完了直後の麻生山に調査に行ってきましたが、伐採した後にはカエデや楢などの落葉樹の植林作業をしていました。

日の出町の観光パンフレットより転載。

日の出町の観光パンフレットより転載。

麻生林道最高点の麻生平は、伐採に並行して整備され、日の出山や梅野木とうげを望む、快適な休憩ポイントになった。

麻生林道最高点の麻生平は、伐採に並行して整備され、日の出山や梅野木峠を望む、快適な休憩ポイントになった。

白岩の滝への分岐と麻生山への分岐の麻生平には、伐採と植林の作業者が駐車していた。

白岩の滝への分岐と麻生山への分岐の麻生平には、伐採と植林の作業者が駐車していた。

麻生平から山頂への斜面には、伐採後に植えられるカエデやミズナラの苗がデポされていた。

麻生平から山頂への斜面には、伐採後に植えられるカエデやミズナラの苗がデポされていた。

山頂近くの尾根へ出ると、伐採作業中の看板が貼ってあった。

山頂近くの尾根へ出ると、伐採作業中の看板が貼ってあった。

山頂はひと月前に来た時とは全く異なり見違えるような明るい風景が広がっていた。

山頂はひと月前に来た時とは全く異なり、見違えるような明るい風景が広がっていた。

東側斜面は全て伐採され、都心方面が全て眺望できるようになった。

東側斜面は全て伐採され、都心方面が全て眺望できるようになった。

山頂からのパノラマ写真。写真の左右の角度は180度を超え、秩父から横浜港が視野に入る。

山頂からの大パノラマ写真。写真の左右の角度は180度を超えていて、秩父から横浜港が視野に入る。

中央にスカイツリー。左に西武球場と山口湖。右は新宿副都心のビル群。今日はうすぐもり、晴れればもっとはっきり見えるはずだ。

中央にスカイツリー。左に西武球場のドームと山口湖。右は新宿副都心のビル群。今日は曇り空で、晴れればもっとはっきり見えるはずだ。中央の横帯は横田基地の滑走路。さすがに広く、全ての機種の大型爆撃機が離着陸可能。

伐採後への植林作業。樹種はカエデやミズナラなどの昆虫が好む落葉樹。針葉樹以外の自然植生は残してある。

伐採後への植林作業。樹種はカエデやミズナラなどの昆虫が好む落葉樹。針葉樹以外の自然植生は残してある。

以前からある三つ葉つつじもたくさん残されており、日当たりが良くなったので花付きが良くなり、春が楽しみだ。

以前からある三つ葉つつじもたくさん残されており、日当たりが良くなったので花付きが良くなるはずで、春が楽しみだ。

南側の樹木は全てを切る皆伐ではなく、間引きする間伐が進んでいた。

南側の樹木は全てを切る皆伐ではなく、間引きする間伐が進んでいた。

森の中の日陰だった山頂を示すポールや看板も日向になり、すっかり山頂らしくなった。

森の中の日陰だった山頂を示すポールや看板も日向になり、すっかり山頂らしくなった。

植林してから数十年の間封印されていた眺望の、予想外のすばらしさに、新調のベンチにしばらく座り、景色を堪能した。一週間後の初日の出を見に登ることに決めて下山しました。

植林してから数十年の間封印されていた眺望の、予想外のすばらしさに見とれて新調のベンチに座り、しばらくの間景色を堪能したのち、一週間後の初日の出を見に登ることに決めて下山しました。

御岳・柚木の森ハイキング

 森林環境整備財団が主催し、柚木生産森林組合、森林インストラクターなどの協力で、毎年紅葉の季節に御嶽山~日の出山~高峰経由で青梅市の柚木苑地へ下るハイキングを実施しています。

 今年は12月5日に実施され、日の出山の会は今年も、会員の光野さんのキーボートと歌唱指導による、見晴らしの良い尾根での合唱や、東雲山荘や日の出山頂の案内などで協力しました。

このコースはバスとケーブルで高度を稼ぐため、比較的楽なコースで、当日は晴天に恵まれ、爽やかな山旅になりました。

10時に御嶽山ケーブル山頂駅前広場に集合。オリエンテーションとストレッチ体操後、2班に分かれて出発。

10時に御嶽山ケーブル山頂駅前広場に集合。オリエンテーションとストレッチ体操後、2班に分かれて出発。

 

日の出山まではアップダウンの少ない楽なコースで、森林インストラクターの植物や虫の説明を聞きながら進みます。

日の出山まではアップダウンの少ない楽なコースで、森林インストラクターの植物や虫の説明を聞きながら進みます。

御岳山と日の出山の尾根の中間に有る一の鳥居。昔は日の出町から日の出山を通って御岳神社へ辿る道が、表参道で、たくさんの石碑の道標が残っています。

御岳山と日の出山の尾根の中間に有る一の鳥居でここからが御岳神社の領域になる。昔は日の出町から日の出山を通ってここから御岳神社へ辿る道が表参道で、たくさんの石碑の道標が残っている。日の出山の会の星野と岡根はここで皆さんを出迎えて合流し、解散地まで同行しました。

山頂て前に有る宿泊施設の東雲山荘で一休み。近くにバイオ循環型の水洗トイレもあります。

山頂て前に有る宿泊施設の東雲山荘で一休み。近くにバイオ循環型の水洗トイレもあります。

休憩中には東雲山荘についてのお話や、平成24年の11月に浩宮皇太子殿下がこのテーブルと椅子で昼食をとられたり、この薪ストーブで沸かしたお茶も飲まれたお話をしました。

休憩中には東雲山荘についてのお話や、平成24年の11月に浩宮皇太子殿下がこのテーブルと椅子で昼食をとられたり、この薪ストーブで沸かしたお茶も飲まれたお話をしました。

都心を正面にして埼玉県、動画馬券神奈川県を一望する日の出山は、元旦の御来光のビューポイントとして有名。

都心を正面にして群馬県、埼玉県、神奈川県を一望する日の出山は、元旦の御来光のビューポイントとして有名。

この碑は空気が澄み、10時ごろは相模湾が陽の光を反射して光り、江の島がシルエットとなって良く見えました。

この日は空気が澄み、10時ごろは相模湾が陽の光を反射して海面が光り、江の島がシルエットとなって良く見えました。

昼頃になると、御岳山からのハイカーが続々と到着し、たくさん有るベンチも満杯となり、景色を眺めながらの昼食で賑わいます。

昼頃になると、御岳山からのハイカーが続々と到着し、たくさん有るベンチも満杯となり、景色を眺めながらの昼食で賑わいます。私たちのグループもここで昼食です。

山頂にて記念写真を撮り、梅野木峠方面への尾根を、高峰山へと辿ります。

山頂にて記念写真を撮り、梅野木峠方面への尾根を、高峰山へと辿ります。参加者は江東区の木場など、都心からの参加者が多くいました。

柚木方面への分岐点には横断幕を掲げて、柚木生産森林組合の皆さんが出迎えてくれました

柚木方面への分岐点には横断幕を掲げて、柚木生産森林組合の皆さんが出迎えてくれました

柚木の森への下山にかかる前に、記念撮影をしました。

柚木の森への下山にかかる前に、記念撮影をしました。

すっかり葉が落ちた明るい雑木の森を、深い落ち葉に足をとられながらの下山でした。

高峰山からの下山は、すっかり葉が落ちた明るい雑木の森を、深い落ち葉に足をとられながらの下山でした。

伐採された柚木の森では、柚木生産森林組合の人からの説明を受けました。

途中の伐採された柚木の森では、柚木生産森林組合の人から林務についての説明を受けました。

森林組合の説明に続いて、日の出山の会の光野さんのキーボードと歌唱指導により、合唱が始まりました。

森林組合の説明に続いて、日の出山の会の光野さんのキーボードと歌唱指導により、合唱が始まりました。

傾き始めた西日を受け、伐採で明るく開けた静かな山間に、みんなの声がこだましていまた。

傾き始めた西日を受け、伐採で明るく開けた静かな山間に、みんなの声がこだましていまた。

解散地の柚木苑地は、柚木の森の檜を使った新しい建物。ここで今日のハイキングのアンケートを記入する。

解散地の柚木苑地は、柚木の森の檜を使った新しい建物。ここで今日のハイキングのアンケートを記入しました。

柚木生産森林組合の女性たちが用意してくれたトン汁や、地場産の食材を使った煮物をたっぷりと戴き、幸せ気分で帰路につきました。予定時間を1時間ほどオーバーしましたが、その分盛りだくさんの山旅でした。

柚木生産森林組合の女性たちが用意してくれたトン汁や、地場産の食材を使った煮物をたっぷりと戴き、幸せ気分で帰路につきました。予定時間を1時間ほどオーバーしましたが、その分盛りだくさんの山旅でした。

 

 

パフォーマンスアートひので

12月5日にイオンモールのメインコートで「パフォーマンスアートひので2015」が開かれました。このイベントは、大久野村と平井村が合併して現在の日の出町となって60周年を記念するとともに、イオンモール日の出店ができて8周年を記念した催しです。
 日の出山の会はこのイベントに協力して、会場のパーティションに町名となった日の出山の写真を展示しました。パフォーマンスアート日の出ポスタ圧縮

イオンモール西側のエントランスホールは、メインコートの名称で様々なイベントが行われる、吹き抜けの広場になっています。

イオンモール西側のエントランスホールは、メインコートの名称で様々なイベントが行われる、吹き抜けの広場になっています。

ステージ手は10時から17時まで、様々なアーチストが出演してパフォーマンスが繰り広げられ、その通路側に日の出山の会の写真が展示されました。

ステージでは9時15分から19時までの長時間にわたり、延べ400人を超える様々なアーチストが出演して、様々なパフォーマンスが繰り広げられ、その通路側に日の出山の会の写真が展示されました。

パフォーマンスの観客や買い物の大勢の来店客が、足を止めてみていました。

パフォーマンスの観客や買い物の大勢の来店客が、足を止めて見ていました。

 

日の出フラッシュアップ事業との協賛

 観光まちづくり事業グループの一つ「日の出フラッシュアップ事業」のライトアップイベントに協力し、町内のビューポイントをライトアップして写真を撮る行事に参加してきました。

 ここではその一例として、12月5日に実施した白岩の滝と一の護王神社、高原社の大杉、白山神社、不動滝の5か所の写真を掲載します。
 これらの写真は巨大プリントされて、イベント会場に掲示する予定です。

撮影スポットのほとんどが電源の無い山中のため、発電機を背負い、照明装置を担いでビューポイントを回りました。ここは肝要地区に有る高原社の大杉の撮影。

撮影スポットのほとんどが電源の無い山中のため、発電機を背負い、照明装置を担いでビューポイントを回りました。ここは肝要地区に有る高原社の大杉の撮影。

肝要地区に有る神社「高原社」の大杉。沢沿いに位置することから、杉の生育に好条件で樹齢(確認中)年、幹回り(確認中)m、受講(確認中)mの巨樹に生育しています。

肝要地区に有る神社「高原社」の大杉。沢沿いに位置することから杉の生育に好条件で、1978年時点のデーターでは幹回り5.3m、樹高41mと記録されており、それから40年近くたった今は、更に巨樹へと生育しています。

日の出山登山の人気コース「白岩の滝ルート」の登山口に有る白岩の滝。三つの滝があり、これは中段の滝。

日の出山登山の人気コース「白岩の滝ルート」の登山口に有る白岩の滝。三つの滝があり、これは中段の滝。私の写真はぶれてしまいました。(-_-;)

これも肝要地区に有る一の護王神社。見事な石積みの石垣と巨樹が圧倒的で、カエデなど紅葉もきれいです。

これも肝要地区に有る一の護王神社。4段に積まれた見事な石積みの石垣と巨樹が圧倒的で、カエデなど紅葉もきれいです。

新井地区の山上の白山神社は、武蔵野台地から都心が見渡せるため、元旦の御来光スポットにもなっていて、初もうで客で賑わう。

新井地区の山上の白山神社は、武蔵野台地から都心が見渡せるため、元旦の御来光スポットにもなっていて、御来光参拝客で賑わう。

社務所から本殿へと続く参道は、1100年を超す歴史を秘めて、神秘的なたたずまいを醸している。落雷で枯れたご神木の槙(写真左)も、樹齢推定1200年近いとのこと。

社務所から本殿へと続く参道は、1100年を超す歴史を秘めて、神秘的なたたずまいを醸している。落雷で枯れたご神木の槙(写真左)も、樹齢推定1200年近いとのこと。

坂本地区に有る「不動滝」は、今でこそ水量が少なくなっているが、昔は水音を轟かせていたとのこと。衰勢による岩の神職を見れば、それもうなずける。寒さが厳しい年は氷瀑となる。

坂本地区に有る「不動滝」は、今でこそ水量が少なくなっているが、昔は水音を轟かせていたとのこと。水勢による岩の浸食を見れば、それもうなずける。寒さが厳しい年は氷瀑となる。

山林災害支援アドバイザーの訓練

 秋川消防署管内には消防車の入れない険しい山林が多く、山林火災や災害、遭難者救助の出動も少なくありません。それらに対する出動では、いかに早く目的地に到着するかが重要であり、山林火災では放水用の水場の確保などが重要となります。

 消防署員は地元出身者が少いことや、転勤などにより、地図にない山中の杣道などの把握が難しいことから、管轄内の山中に詳しい住民からのアドバイスが有効とされています。
 秋川消防署では管轄内の自治体ごとに「山林災害支援アドバイザー」を組織し、日の出町では平成27年4月から11名のボランティアが委嘱され、日の出山の会からは5名が委嘱されました。

 11月14日~15日にかけて、日の出山山中にて山林火災が発生したとの想定で、登山口に現地指令部を設置し、アドバイザーによる火元へのルートや水場の所在などの情報提供訓練を行いました。

 訓練終了後は山頂直下の東雲山荘へ登り、山荘に宿泊して訓練の反省や情報交換など、アドバイザーと消防署員の交流を行い、翌朝は山頂から周囲の地形の説明などを行い、訓練を終了しました。

山林火災発生現地は、日の出山東側斜面が想定され、不動沢と平井川の合流点の滝元に司令部が設置されました。当日は11名のアドバイザーの内、9名が参加しました。

山林火災発生現地は、日の出山東側斜面が想定され、不動沢と平井川の合流点の滝元に司令部が設置されました。当日は11名のアドバイザーの内、9名が参加しました。黄色地にオレンジ色の上着がアドバイザー。

訓練開始にあたり、所長より訓練の概要の説明を受ける。天候は霧雨でも、合羽を着る必要はなかった。

ほ訓練開始にあたり、所長より訓練の概要の説明を受ける。天候は霧雨でも、合羽を着るほどではなかった。

現地司令部と本署や消防ヘリなどとの通信機材が設置された車両の説明を受ける。GPSを備え、ヘリで撮影された映像を受像でき、空からの火元を確認できる。今日の訓練では、ヘリの出動は無かった。

現地司令部と本署や消防ヘリなどとの通信機材が設置された車両の説明を受ける。GPSを備え、ヘリで撮影された映像を受像でき、空からの火元を確認できる。今日の訓練では、ヘリの出動は無かった。

模擬指令所が設置され、隊員より訓練の具体的内容の説明を受ける。

模擬指令所が設置され、隊員より訓練の具体的内容の説明を受ける。

司令では付近の地形図やコンパスなどで火元の方位を確認し、どのルートを辿れば火元への迅速な到着と、消火用水のポンプアップができるか協議する。この時点がアドバイザーの出番だ。

司令では付近の地形図やコンパスなどで火元の方位を確認し、どのルートを辿れば火元への迅速な到着と、消火用水のポンプアップができるか協議する。この時点がアドバイザーの出番だ。

澤などの水利から山腹へ圧送するときの分岐栓等、実際に山林火災に使われる機材の説明を受ける。

澤などの水利から山腹へ圧送するときの分岐栓等、実際に山林火災に使われる機材の説明を受ける。

無事に訓練が終わり署長から講評を受ける。林道はどこまで車が入れるか、どのルートが水利上有利か、火元を見つけやすい視界の利くコースはどれかなど、的確なアドバイスがあったとの講評であった。

無事に訓練が終わり署長から講評を受ける。林道はどこまで車が入れるか、どのルートが水利上有利か、火元を見つけやすい視界の利くコースはどれかなど、的確なアドバイスがあったとの講評であった。

麓での訓練を終え、日の出山山頂直下の東雲山荘に会場を移し、濡れた制服を私服に着替え、日の出町安心安全課課長の挨拶で、反省会と交流会を開始した。

麓での訓練を終え、日の出山山頂直下の東雲山荘に会場を移し、濡れた制服を私服に着替え、日の出町安心安全課課長の挨拶で、反省会と交流会を開始した。

交流会は訓練と雨の中の登頂で冷えた体を、薪ストーブとビル手温め、自己紹介からスタートした。

交流会は訓練と雨の中の登頂で冷えた体を、薪ストーブとビールで温め、自己紹介からスタートした。

翌朝は雨も上がり、東雲山荘のベランダから見る景色は、雲海の白と紅葉のコントラストが素晴らしい夜明けでした。

翌朝は雨も上がり、東雲山荘のベランダから見る景色は、雲海の白と紅葉のコントラストが素晴らしい夜明けでした。

御来光の絶景ポイントの日の出山山頂も、日の出の時間には霧に包まれていましたが、下山時間にはきりもはれ、山頂のジオラマを見ながら日の出山系の説明などしました。

御来光の絶景ポイントの日の出山山頂も、日の出の時間には霧に包まれていましたが、下山時間にはきりもはれ、山頂のジオラマを見ながら日の出山系の説明などしました。

霧が残る日の出山山系は、晴れた日と一味違う幽玄な山容を見せたくれました。

霧が残る日の出山山系は、晴れた日と一味違う幽玄な山容を見せたくれました。

一泊研修で消防署員とアドバイザーとの交流を深め、山荘前での解散式により,現地解散としました。

一泊研修で消防署員とアドバイザーとの交流を深め、山荘前での解散式により,現地解散としました。

天正寺大銀杏ライトアップコンサート

 日の出町大久野の新井地区に有る古刹、天正寺には100年ほど前に大久野村の大半を焼き尽くした大火事「大久野焼け」で、辛くも生き延び再生した大銀杏が、毎年見事な黄葉と銀杏を実らせています。

 クリスマスの街路樹イルミネーションを実施している「大久野を明るくする会」と協賛し、大銀杏をライトアップしてのコンサートを企画し、11月21日の土曜日に実施され、日の出山の会はコンサート部門を担当しました。

 寺院の本堂という特殊な雰囲気を重視した大人向けの企画として、古典落語、フルート演奏、シンセサイザーとヴァイオリンの演奏で古代の舞を舞う、3ステーシー構成としました。

 それぞれの出演者に趣旨をお伝えしたことで、銀杏のライトアップと本堂の祭壇の雰囲気とマッチした、素晴らしい音楽会になり、ご来場の皆様にゆっくりと味わっていただきました。

広い境内の一角に有る本堂は、緑の山をバックにし、地面には銀杏の黄色い葉が絨毯のように敷き詰められていました。

広い境内の一角に有る本堂は、緑や紅葉の山をバックにし、地面には銀杏の黄色い葉が絨毯のように敷き詰められていました。

日が暮れると大銀杏には照明が当てられ、昼間とは変わったムードを醸し出します。

日が暮れると大銀杏には照明が当てられ、昼間とは変わったムードを醸し出します。

大銀杏の黄葉を透過してくる、柔らかな光に梵鐘のシルエットが浮き上がり、静寂の中にかすかな鐘の音が聞こえるようです。

大銀杏の黄葉を透過してくる、柔らかな光に梵鐘のシルエットが浮き上がり、静寂の中にかすかな鐘の音が聞こえるようです。

本堂に灯りが灯され、ライトアップコンサートの始まりです。

本堂に灯りが灯され、ライトアップコンサートの始まりです。

最初のステージは立川亭ポ蘭さんによるから。御本尊様には失礼が無いように、紫の幕を引いての一席です。

最初のステージは立川亭ポ蘭さんによる落語から。御本尊様には失礼が無いように、祭壇に紫の幕を引いての一席です。

ポランさんはカッポレなどの踊りも得意で、解除柄の皆さんの手拍子に併せて、軽妙に踊り楽しませてくれました。

ポ蘭さんはカッポレなどの踊りも得意で、開場の皆さんの手拍子に合わせて軽妙に踊り、楽しませてくれました。

休憩を挟んでの第二ステージは、隣のあきる野市在住のフルート奏者、村野直子さんのフルート演奏です。本堂という空間に合わせた選挙区での演奏で、素晴らしい音色が響きました。

休憩を挟んでの第二ステージは、隣のあきる野市在住のフルート奏者、村野直子さんのフルート演奏です。本堂という空間に合わせた選曲で演奏され、素晴らしい音色が本堂と境内に響き渡りました。

金色に輝く天蓋の下で蓮の花の祭壇を背にしての演奏は、芸能の神様の弁財天を彷彿させていました。曲目もリクエストに応えて、ドップラーのハンガリア田園幻想曲など、幻想的な曲を演奏されました。

金色に輝く天蓋の下で蓮の花の祭壇を背にしての演奏は、芸能の神様の弁財天を彷彿させていました。曲目もリクエストに応えて、ドップラーのハンガリア田園幻想曲など、幻想的な曲を演奏されました。

第三ステージはシンセサイザーの演奏とヴァイオリンの演奏、そしてこの地域に伝わる平将門伝説をテーマにした古代歌と古代舞が演じられました。

第三ステージは日の出山の会会員の光野真理さんのシンセサイザーの演奏と、同じく会員の藤田真理子さんのヴァイオリンの出演で、古代の祝詞をモチーフとした古代歌や、飛鳥時代の巫女舞をモチーフにした古代舞を演じました。

コンサートの最後はシンセサイザーの幻想的な迫力ある演奏に合わせた、当地に伝わる平将門伝説をテーマにした古代舞が舞われ、盛りだくさんのコンサートが終了しました。

コンサートの最後はシンセサイザーの幻想的な迫力ある演奏に合わせた、当地に伝わる平将門伝説をテーマにした古代舞が舞われ、盛りだくさんのコンサートが終了しました。

 

 

日の出町産業まつり

 10月31日(土)と11月1日(日)にかけて、恒例の日の出町産業まつりが行われ、日の出山の会はテントを2張使用して、一張りは日の出山山系の写真を展示し、もう一張りでは例年出品しているキウイフルーツや竹細工、清酒幸せの鐘その他の販売をしました。

 会場にはステージが設けられ、過去2年間ステージ出演もしましたが、今年はブースを2倍に広げましたので出演はせず、ブースの展示に集中しました。

 昨年は雨にたたられて湿ったお祭りとなりましたが、今年は曇り空でしたが雨は降らずまあまあの天気で、写真展示も大勢の人に見てもらえました。

今年はブースを2倍に広げ、左側を販売ブーストし、右側を写真展示ブースとしました。

今年はブースを2倍に広げ、左側を販売ブーストし、右側を写真展示ブースとしました。また、日の出山の会ののぼり旗と横断幕及び、幸せの鐘ののぼり旗を新調しましたので、にぎやかになりました。

右側のテントは写真展のブースとして、日の出山の写真を展示し、入り口には幸せの鐘を飾り、光野さんの歌とピアノのライブをしました。

右側のテントは写真展のブースとして、日の出山の写真を展示し、入り口には幸せの鐘を飾り、藤田さんのヴァイオリン演奏や、光野さんの歌とピアノのライブをしました。

左側のテントは販売ブーストして、清酒幸せの鐘や竹細工、キウイフルーツ、幼児向けのおもちゃなどを販売しました。

左側のテントは販売ブーストして、清酒幸せの鐘や竹細工、キウイフルーツ、幼児向けのおもちゃなどを販売しました。

キウイフルーツは日の出山の会の会長の畑で生産され、市価の半額以下で販売のため、毎年リピーターが買いに来るほど好評です。

キウイフルーツは日の出山の会の会長の畑で生産され、市価の半額以下で販売のため、毎年リピーターが買いに来るほど好評です。

2日目は暖かな日差しに恵まれ、大勢の来場者でにぎわいました。

2日目は暖かな日差しに恵まれ、大勢の来場者でにぎわいました。

昨年は雨にたたられ、ステージも出演キャンセルが出たり、客席にもほとんど人が居ない寂しいステージでしたが、今年は大勢の観客が楽しんでいました。

昨年は雨にたたられ、ステージも出演キャンセルが出たり、客席にもほとんど人が居ない寂しいステージでしたが、今年は大勢の観客が楽しんでいました。

井上環境副大臣もブースへ立ち寄られました。

井上環境副大臣もブースへ立ち寄られました。2日間まずまずの天気に恵まれ、大勢の方に立ち寄っていただきました。

日の出山山頂「東雲山荘コンサート」宿泊登山

 毎年、登山教室として秋に実施している東雲山荘宿泊登山を、10月24日~25日にかけて実施しました。
登山コースは、白岩の滝や麻生山の山頂などを辿る変化に富んだコースをとり、植物の講師や観光ガイドが同行してのレクチャーや、山小屋や山頂でのコンサートの、盛りだくさんの登山となりました。

 山頂の山小屋では夕食後に、山頂に上がりシンセサイザーやヴァイオリンの演奏で夜景を見ながらの「星空コンサート」、そして山小屋へ戻り「山小屋コンサート」や「歌声喫茶」などで、山小屋で薪ストーブを囲み秋の夜長を満喫しました。

 翌朝は晴天に恵まれ、関東平野を一望する山頂でご来光を迎えながらの、ヴァイオリン演奏と古代歌による古代巫女舞を鑑賞し、ゆっくりと朝食をとり、あご掛け岩コースを辿り、コース終点に有るつるつる温泉で解散。それぞれに入浴したり昼食をとり、登山の疲れを癒して玄関前からの機関車バスで帰りました。

集合場所の肝要の里を出て10分ほどで、都道から分かれて白岩の滝への道に入る。

集合場所の肝要の里を出て10分ほどで、都道から分かれて白岩の滝への道に入る。

要所要所でガイドの解説を受けながら進む。

要所要所でガイドの解説を受けながら進む。

白岩上段の滝の脇をを急登すると、滝上からは緩やかな沢沿いの道になる。

白岩上段の滝の脇をを急登すると、滝上からは緩やかな沢沿いの道になる。

1年前に「標高表示杭設置登山」のイベントで設置した杭は健在だ。今日明日の全コース上には、標高50mおきに設置されている。標高を確認しながら登るのも楽しい。

1年前に「標高表示杭設置登山」のイベントで設置した杭は健在だ。今日明日の全コース上には、標高50mおきに設置されている。標高を確認しながら登るのも楽しい。

 

タルクボ沢の沢沿いの道から、麻生林道の麻生平に飛び出し、一気に視界が開ける。

タルクボ沢の沢沿いの道から、麻生林道の麻生平に飛び出し、一気に視界が開ける。

ここ待て来て初めて日出山の三町が見える。山頂の東屋から左へ尾根をたどると、今夜の宿泊地の東雲山荘が見える。

ここまで来て初めて日出山の山頂が見える。山頂の東屋から左へ尾根をたどると、今夜の宿泊地の東雲山荘が見える。

 

山頂に到着、うす曇りの空で薄く霞がかかり、ご自慢の遠景はもやっていました。先ずは登頂記念撮影。

山頂に到着、うす曇りの空で薄く霞がかかり、ご自慢の遠景はもやっていました。先ずは登頂記念撮影。

東雲山荘は素泊まり専門で、食事は自炊だ。手ごろな炊事場があり、料理や飲料は管理人さんが麓の水道水を運び、洗い物は雨水をためて使っている。

東雲山荘は素泊まり専門で、食事は自炊だ。手ごろな炊事場があり、料理や飲料は管理人さんが麓の水道水を運び、洗い物は雨水をためて使っている。煮炊きは薪ストーブが使える。

テーブルとイスは丸太をそのまま使って自然の曲線を生かした古色蒼然としたもの。平成25年の秋に、浩宮皇太子がこのイスとテーブルで昼食をとられた。

テーブルとイスは丸太をそのまま使って、自然の曲線を生かした古色蒼然としたもの。平成25年の秋に、浩宮皇太子がこのイスとテーブルで昼食をとられた。

子のイベントは、一泊2食飲み放題で4000円。食事はデザート付きで豪華だ。しかも食後はコンサート付。!!

このイベントは、一泊2食付き飲み放題で4000円。食事はデザート付きで豪華だ。しかも食後はライブコンサート付。!!・・次回はぜひご参加ください。

夕食後は、夜のとばりが降りた山頂へ。今日は霞がかかり都心のビルの明かりや、スカイツリーなどが見えなかった。

夕食後は、夜のとばりが降りた山頂へ。今日は霞がかかり都心のビルの明かりや、スカイツリーなどが見えなかった。

山頂の東屋では、おぼろに霞む都会の灯を眺めながら、シンセサイザーとヴァイオリンによる星空コンサート。

山頂の東屋では、おぼろに霞む都会の灯を眺めながら、シンセサイザーとヴァイオリンによる星空コンサート。

7月中旬から8月上旬までは、都内各所で催される花火大会の展望台にもなる。

7月中旬から8月上旬までは、都内各所で催される花火大会の展望台にもなる。

秋の夜は長くそして山頂は冷える。山荘の薪ストーブを囲んで今度は昔をしのんで歌声喫茶とする。

秋の夜は長くそして山頂は冷える。山荘の薪ストーブを囲んで今度は昔をしのんで歌声喫茶とする。

薪ストーブの温かさにより、適度に酔いも回りシンセサイザーとヴァイオリンのたおやかな音色に、歌声も弾む。

薪ストーブの温かさにより適度に酔いも回り、シンセサイザーとヴァイオリンのたおやかな音色に、歌声も弾む。

日の出前の山頂から。ビルの灯は消え、街路灯がまだ消え残る都心は、が程よくかかり、霞のフィルター効果で素晴らしい夜明けの空だ。

日の出前の山頂から。ビルの灯は消え、街路灯がまだ消え残る都心は、霞が程よくかかり、霞のフィルター効果で素晴らしい色彩の夜明けの空だ。

日の出をバックに「御来光コンサート」をする。

日の出をバックに「御来光コンサート」と「古代歌と古代巫女舞」演じる。

静寂に包まれた山頂には、繊細なヴァイオリンの響きが良く似合う。

静寂に包まれた山頂には、繊細なヴァイオリンの響きが良く似合う。

昇る朝日に古代歌を歌い、古代の巫女舞をささげて、今日一日の幸を祈る。

昇る朝日に古代歌を歌い、古代の巫女舞をささげて、今日一日の幸を祈る。

輝く朝日も、霞のフィルターで柔らかなオレンジ色へと変換され、心を和ませてくれる。

輝く朝日も、霞のフィルターで柔らかなオレンジ色へと変換され、心を和ませてくれる。

日の出は赤子の誕生のように生命力にあふれ、みるみる登ってゆく姿は、赤子の成長を見る思いだ。

日の出は赤子の誕生のように生命力にあふれ、みるみる登ってゆく姿は、赤子の成長を見る思いだ。

御岳神社から見て日の出の方角に有る山が日の出山。山名はそこから名づけられたとの説が信じられている。

御岳神社から見て日の出の方角に有る山が日の出山。山名はそこから名づけられたとの説が信じられている。

日の出山から拝する御岳神社は朝日に映えている。今は改装工事中で、シートに覆われている

日の出山山頂から拝する御岳神社は朝日に映えている。今は改装工事中で、シートに覆われている

山頂と山荘での楽しい一夜を過ごし、御来光に新たなエネルギーを戴き、山小屋に別れを告げます。

下山はおなじみのあご掛け岩尾根コースを辿り、つるつる温泉へと下ります。解散地のつるつる温泉では、各自で温泉に入ったり昼食をとり、ゆっくりと登山の疲れを癒していました。素敵なメンバーで楽しい山旅ができましたことへ、御礼申し上げます。またの機会に お会いできますよう。

下山はおなじみのあご掛け岩尾根コースを辿り、つるつる温泉へと下ります。解散地のつるつる温泉では、各自で温泉に入ったり昼食をとるなとして、登山の疲れを癒していました。素敵なメンバーで楽しい山旅ができましたことへ、御礼申し上げます。またの機会にお会いできますよう。

気象予報講演会の開催

 日の出山の会の登山教室では、ハイキングや登山道整備などのフィールドワークと、講演会などの座学を実施しており、10月8日にはイオン日の出店のイオンホールにて、「気象予報の仕組みと近年の集中豪雨」のテーマで講演会を開きました。

 講師にはエベレスト登山隊などに、山頂アタックの日取りを決めるための山岳地帯の天気予報データーを提供する、(株)ヤマテンの社長で、気象予報士の猪熊隆之先生を迎えて講演会を実施しました。

 山の気象や最近の異常気象、それに伴う災害などについて様々な気象データーを提示しながら、わかりやすく説明をしていただきました。

沢山の気象データや図表、写真などを駆使して、わかりやすい講和でした。

沢山の気象データや図表、写真などを駆使して、わかりやすい講話でした。

奥多摩地域の山岳気象も含めて、具体的な気象予報の仕組みを話された。

奥多摩地域の山岳気象も含めて、具体的な気象予報の仕組みを話された。

山岳地帯では平地と異なり、複雑な地形の要素が絡み、周囲の地形との相対関係で予報をするとのこと。

山岳地帯では平地と異なり、複雑な地形の要素が絡み、周囲の地形との相対関係で予報をするとのこと。

最後には質問をうけ、視聴者から熱心な質問が多数寄せられました。

最後には質問をうけ、視聴者から熱心な質問が多数寄せられました。

講演後に講師の著書のサイン入り販売があり、持参した全てが完売されました。

講演後に講師の著書のサイン入り販売があり、持参した全てが完売されました。

 

麻生山山頂景観皆伐の調査登山

 麻生山の山頂は針葉樹林で覆われていて見晴らしがきかず、ハイカーは巻道を巻いて通過しています。山頂の東側斜面の樹木を伐採することで、横浜方面から都心全域や上州方面までの景観が確保できることから、山頂付近の皆伐(全て伐採)が決まり、9月28日に、山主さんの案内で関係者と現地の下見をした。

登頂のルートは、前回標高表示杭を設置した、タルクボ林道から麻生の尾根を辿るコースを、再確認しながら辿る行程とした。前回の「タルクボ林道から麻生山直登尾根コース調査行」のページと併せてご覧ください。

タルクボ林道の入り口ゲートは、新しくステンレス製のポールや鎖に替えられた。林道は一般車は通行禁止だが、今回は林務関係者同行により、4厘駆動車で入山した。

タルクボ林道の入り口ゲートは、新しくステンレス製のポールや鎖に替えられた。林道は一般車は通行禁止だが、今回は林務関係者同行により、4厘駆動車で入山した。

麻生尾根への取り付き点で大岩を見上げる山主さん、林務関係者、ボルダラー(ボルダリング、フリークライムの一種)。

麻生尾根への取り付き点で大岩を見上げる山主さん、林務関係者、ボルダラー(ボルダリング、フリークライムの一種)。

見上げる大岩の周辺は草が刈り取られ、8月初めの入山時より整備されていた。

見上げる大岩の周辺は草が刈り取られ、8月初めの入山時より整備されていた。

尾根への取り付き点の梯子へ向かう。この梯子はあくまでも植林作業のための作業用であり、安全策はしていない。その上の道も林務者の踏み跡程度で道標などは無い。整備されるまでは、この付近に詳しい熟達者以外は入山禁止だ。

尾根への取り付き点の梯子へ向かう。この梯子はあくまでも植林作業のための作業用であり、安全策はしていない。その上の道も林務者の踏み跡程度で道標などは無い。整備されるまでは、この付近に詳しい熟達者以外は入山禁止だ。

大岩の右をヘツリながら回り込むと、尾根に出る。林道からここまでの標高差は50mほど。

大岩の右をヘツリながら回り込むと、尾根に出る。林道からここまでの標高差は50mほど。

東電新秩父線19号鉄塔下。前回調査時より雲が多く、視界がきかなかった。

東電新秩父線19号鉄塔下。前回調査時より雲が多く、視界がきかなかった。

鉄塔近辺はブッシュが多くて、見通しがきかず迷いやすい。東電の黄色のポールで、20号鉄塔へのルートを行く。

鉄塔近辺はブッシュが多くて、見通しがきかず迷いやすい。東電の黄色のポールで、20号鉄塔へのルートを行く。

現在の麻生山山頂794mは、針葉樹に包まれ、北西のごく一部以外は、視界がきかない。

麻生山山頂794mは、針葉樹に包まれ、北西のごく一部以外は、視界がきかない。

伐採する樹木や境界には、すでに目印のテープが巻かれている。

伐採する樹木や境界には、すでに目印のテープが巻かれている。

現在の山頂は、針葉樹林に囲まれ、北西のごく一部を除いて見晴らしがきかない。(パノラマ写真180度)

これは約180度のパノラマ写真だが、この部分を伐採することで、上州方面から都心を経て横浜までの、大パノラマの景観が得られる。

本日の調査行参加者。

本日の調査行参加者。ボルダラー、山主さん、林務者、日の出山の会ブロガー。

下山は数年前に皆伐した東斜面から麻生林道に出て、テル窪の沢沿いにタルクボ林道へと戻る。写真の右半分が皆伐され、左半分が枝打ちと間伐が行われる予定。

下山は数年前に皆伐した東斜面から麻生林道に出て、タルクボの沢沿いにタルクボ林道へと戻る。写真の右半分が皆伐されて楢や楓が植林され、左半分が枝打ちと間伐が行われる予定。

タルクボ林道から麻生山直登尾根コース調査行

 日の出山登山コースの一つに白岩の滝経由のコースがあり、途中で一度タルクボ林道へ出てすぐに沢沿いの道に入り、麻生平から麻生山直下を巻いて日の出山へと辿っている。

 タルクボ林道から沢沿いの道に入らずに林道を進むと、林道終点手前の大岩の下に作業用の梯子がかかっている。その梯子を登り尾根伝いに、東電新秩父線19号鉄塔を通過して麻生山へ辿る道もあったが、遊歩道ができたため廃道となっている。今は山林作業用の踏み跡程度で道標がなく、熟達者以外の入山は危険だ。

 日の出山の会では廃道調査のため、8月5日に白岩の滝を経由せずに、タルクボ林道を辿って標高表示の杭を設置しながら調査してきた。

赤線がGPS軌跡図で、右側が白岩の滝バス停。白岩の滝への途中を右へタルクボ林道を辿り、麻生山の直登尾根にとりついた。

朱線がGPS軌跡図で、右側が白岩の滝バス停。白岩の滝への途中を右へタルクボ林道を辿り、中央下の麻生山尾根にとりついた。

白岩の滝バス停から滝への道の途中に有る林道タルクボ線は、白岩の滝を迂回して上部へ出るため、ハイカーには利用されていない。

白岩の滝バス停から滝への道の途中に有る林道タルクボ線は、白岩の滝を迂回して上部へ出るため、ハイカーには利用されていない。

林道はあくまでも林業のための作業道であり、一般道の安全対策はなされていない。一般車両の進入は禁止されているが、歩行は自己責任で通行可能だ。

林道はあくまでも林業のための作業道であり、一般道の安全対策はなされていない。一般車両の進入は禁止されているが、歩行は自己責任で通行可能だ。

この近辺の林道配置図。中段下の19番がタルクボ林道。

この近辺の林道配置図。中段下の19番がタルクボ林道。古い看板なので、現状より表記が少ない。

路面は比較的良好な非舗装道で、ところどころで視界が開ける。

路面は比較的良好な非舗装道で、ところどころで視界が開ける。

林道の途中から白岩山の崩落現場が見える(右と左の2か所)。白岩の滝登山口の左に閉鎖されたトンネルがあり、このトンネルから砕石を掘り出していたが、崩落事故で閉鎖された。

林道の途中から白岩山の崩落現場が見える(右と左の2か所)。白岩の滝登山口の左に閉鎖されたトンネルがあり、このトンネルから砕石を掘り出していたが、崩落事故で閉鎖された。

林道終点手前の右上に大岩がせり出しているのが見える。ここが麻生山の尾根の東端になる。

林道終点手前の右上に大岩がせり出しているのが見える。ここが麻生山の尾根の東端になる。

 

大岩の下に作業用の梯子がかかっていて、標高500mの標識がある。ここが麻生山への尾根のとりつきだが、道標は無く、踏み跡程度の道のため、熟達者以外は入山禁止だ。

大岩の下に作業用の梯子がかかっていて、標高500mの標識がある。ここが麻生山への尾根のとりつきだが、道標は無く、踏み跡程度の道のため、熟達者以外は入山禁止だ。

梯子の上は狭い棚状になっていて大岩が迫っている。大岩に沿って右に回り込み、踏み跡を辿り尾根に向かって登る。尾根に出るまで分かりにくい踏み跡で、要注意だ。

梯子の上は狭い棚状になっていて大岩が迫っている。大岩に沿って右に回り込み、踏み跡を辿り尾根に向かって登る。尾根に出るまで分かりにくい踏み跡で、要注意だ。

尾根に出る手前に標高550mの標識がある。梯子の下が標高500mだからかなりの急登だ。

尾根に出る手前に標高550mの標識がある。梯子の下が標高500mだからかなりの急登だ。

しばらくは足場の悪い岩場の尾根道が続く。踏み跡がたくさんあるので、尾根を外さぬよう、要注意。

しばらくは足場の悪い岩場の尾根道が続く。踏み跡がたくさんあるので、尾根を外さぬよう、要注意。

大岩を越えたところで尾根の反対側が見え、タルクボ林道の終点が見える。

大岩を越えたところで尾根の反対側が見え、タルクボ林道の終点が見える。

しばらくは岩尾根が続くが、この辺の踏み跡は比較的しっかりしている。

しばらくは岩尾根が続くが、この辺の踏み跡は比較的しっかりしている。

標高600m地点だ。この辺りは落葉樹も多く尾根は明るい。今度は葉が落ちた冬に来てみたい。

標高600m地点だ。この辺りは落葉樹も多く尾根は明るい。今度は葉が落ちた冬に来てみたい。杭の近くに有るのは、ガーミンのGPSと杭打ち用の木槌だ。

標高650m近辺は幅の広い尾根筋だ。踏み跡を外さぬよう慎重に進む。

標高650m近辺は幅の広い尾根筋だ。踏み跡を外さぬよう慎重に進む。

藪状の中の踏み跡をたどると藪の隙間から鉄塔が見える。鉄塔へ向かって踏み跡を選び進む。

藪状の中の踏み跡をたどると藪の隙間から新秩父線19号鉄塔が見える。鉄塔へ向かって踏み跡を選び進む。

コース脇の鉄塔の下へ寄り道すると五日市方面の司会が開ける。この日はやや霞がかかっていた。

コース脇の秩父線19号鉄塔の下へ寄り道すると、金毘羅尾根や五日市方面の視界が開ける。この日はやや霞がかかっていた。

19号鉄塔からは、麻生山手前の金毘羅尾根分岐まで、東電の送電線鉄塔の作業道を、20号鉄塔へ向けて進む。

19号鉄塔からは、麻生山手前の金毘羅尾根分岐まで、東電の送電線鉄塔の作業道を、20号鉄塔方向へ向けて進む。

標高700m地点に来るとね一般登山道の金毘羅尾根への分岐が近い。

標高700m地点に来ると、一般登山道の金毘羅尾根への分岐が近い。

標高700m標識を過ぎるとすぐに金毘羅尾根から麻生山への一般ルートに出る。左へ下ると金毘羅尾根経由五日市。直進して登ると一般道で麻生山山頂だ。

標高700m標識を過ぎるとすぐに金毘羅尾根から麻生山への一般ルートに出る。左へ下ると金毘羅尾根経由五日市。直進して登ると一般道で麻生山山頂だ。

金毘羅尾根への分岐からしばらく上ると、75mの標識に出る。この辺りは登山者も多く、踏み跡はしっかりしている。

金毘羅尾根への分岐からしばらく上ると、750mの標識に出る。この辺りは登山者も多く、踏み跡はしっかりしている。

麻生山の山頂は細長い釣尾根状になっており、昔は麓の大久野中学校の学校林(実習林)であった。

麻生山の山頂は細長い釣尾根状になっており、昔は麓の大久野中学校の学校林(実習林)であった。

山頂は794mで現在は眺望がきかないが、平成27年中には山頂の皆伐が決まっている。

山頂は794mで現在は眺望がきかないが、平成27年中には山頂の皆伐が決まっており、皆伐が済めば日の出山に負けない大パノラマが出現する。

目的のミッション終了。人気のない山頂で甘い秋留台トウモロコシを頬張り一休み。

目的のミッション終了。人気のない山頂で甘い秋留台トウモロコシを頬張り一休み。

麻生山からの下りは、日の出山山頂(右)や東雲山荘(左の樹間)が見える麻生平に下り、タルクボ沢添いにタルクボ林道へと戻りました。

麻生山からの下りは、日の出山山頂(右)や東雲山荘(左の樹間)が見える麻生平に下り、タルクボ沢添いにタルクボ林道へと戻り、廃道調査と標高杭設置を完了した。

 

霧の名所の御岳山レンゲショウマ祭り

 例年御岳山ケーブル鉄道が実施する、平成27年御岳山レンゲショウマ祭りのライブコンサートに、日の出山の会も音響部門で協力しました。

 当日の8月30日は早朝から雨模様で、コンサートの実施も危ぶまれましたが、御岳山町駅前広場での屋外ライブは取りやめ、御岳山神社の神楽殿でのコンサートのみ実施となりました。

早朝は本降りだった雨も霧雨に変わり、御岳山ケーブルの山頂駅から、展望レストランへ向かう斜面に群生するレンゲショウマの花は、霧の中にひっそりと咲いていました。

早朝は本降りだった雨も霧雨に変わり、御岳山ケーブルの山頂駅から、展望レストランへ向かう斜面に群生するレンゲショウマの花は、霧の中にひっそりと咲いていました。

既に咲き終わった花柄や、開花前の蕾などが混在し、レンゲショウマは鑑賞期間の長い花です。

既に咲き終わった花柄や、開花前の蕾などが混在し、レンゲショウマは鑑賞期間の長い花です。

山頂広場の野外コンサートは雨のため中止して、御岳山神社の神楽殿にての、屋内コンサートに切り替えました。

山頂広場の野外コンサートは雨のため中止して、御岳山神社の神楽殿にての、屋内コンサートに切り替えました。

神楽殿の限られた空間に変更のため、PA機材は小型のものに変更してセッティングをしました。

神楽殿の限られた空間に変更のため、PA機材は小型のものに変更してセッティングをしました。

普段は神代神楽や雅楽など、厳かな楽の音が響く神楽殿に、現代の若者のJポップスが響きました。

普段は神代神楽や雅楽など、厳かな楽の音が響く神楽殿に、現代の若者のJポップスが響きました。

晴天ならば、山頂駅前広場でのにぎやかなライブプログラム編成ですが、神楽殿でもそのままの編成で実施しました。神様もこれにはびっくりされたかもしれません。

晴天ならば、山頂駅前広場でのにぎやかなライブプログラム編成ですが、神楽殿でもそのままの編成で実施しました。神様もこれにはびっくりされたかもしれません。

社殿は神の憑代であり、祭祀が挙行されるときに社殿に降臨するとのこと。神に敬意をもって穢れなく使わせていただくことで、お許しを願いました。

社殿は神の憑代であり、祭祀が挙行されるときに社殿に降臨するとのこと。神に敬意をもって穢れなく使わせていただくことで、お許しを願いました。

レンゲショウマ祭りのメインテーマの、レンゲショウマの花の精の舞が、シンセサイザーとヴァイオリンをバックに、レンゲショウマの歌に載せて舞われました。

レンゲショウマ祭りのメインテーマの、レンゲショウマの花の精の舞が、シンセサイザーとヴァイオリンをバックに、レンゲショウマの歌に載せて舞われました。

スタッフの皆さんお疲れ様でした。あいにくの雨天でしたが、神楽殿という素晴らしい舞台での演奏は、貴重な体験でした。

スタッフの皆さんお疲れ様でした。あいにくの雨天でしたが、神楽殿という素晴らしい舞台での演奏は、貴重な体験でした。

来年のレンゲショウマ祭りコンサートが、晴天に恵まれますよう、御岳神社に祈念して、霧の立ち込める中下山しました。

来年のレンゲショウマ祭りコンサートが、晴天に恵まれますよう、御岳神社に祈念して、霧の立ち込める中下山しました。

日の出山山頂から花火撮影

 7月25日は日の出夏まつりが行われ、平井中学の裏山の桜の森から花火が打ち上げられました。
また、この日は隅田川の花火大会、昭和記念公園の花火大会など、都内各地で大きな花火大会のラッシュの日でもあることから、日の出山に花火撮影の登山をしてきました。

 夕暮れの迫る山道を一人行き、クロモ岩に差し掛かると、かすかな風に乗って妖艶な花の香りが漂い、進むにつれて濃厚になり、歩みを止めて見回すとヤマユリの花が木々の間にたくさん咲いていました。
 クロモ岩から山頂へのきつい登りの両側に咲く、最盛期のヤマユリが放つ濃厚な香りに、昔読んだ小泉八雲の「高野聖」の旅僧が話す、幽玄な情景を思い起こしました。

ヤマユリは藪の中で一輪咲いても所在が分かるほど、濃厚な香りを放ちます。クロモ岩近くの斜面には一斉に花開き妖艶な世界を醸しだしていました。

ヤマユリは藪の中で、一輪咲いても所在が分かるほど濃厚な香りを放ちます。クロモ岩近くの斜面には一斉に花開き、妖艶な世界を醸しだしていました。

道の土手から延びる花茎は顔の高さに花をつけ、むせかえるような香りを放っていました。

道の土手から延びる花茎は顔の高さに花をつけ、むせかえるような香りを放っていました。

足元にはオオバノギボウシが咲き、夕やみが迫る山道を、明るくしてくれています。

足元にはオオバノギボウシが咲き、夕やみが迫る山道を、明るくしてくれています。

山頂下の東雲山荘は、土曜日にしては珍しく宿泊客が無く、ひっそりとしていました。山荘の周囲にも、ヤマユリやオオバノギボウシが咲いていました。

山頂下の東雲山荘は、土曜日にしては珍しく宿泊客が無く、ひっそりとしていました。山荘の周囲にも、ヤマユリやオオバノギボウシが咲いていました。

山頂は人気が無くひっそりとしていて、雲があかね色に染まっていました。

山頂は人気が無くひっそりとしていて、雲があかね色に染まっていました。

山頂にもヤマユリやオオバノギボウシがたくさん咲いていて、単独登山を楽しませてくれました。

山頂にもヤマユリやオオバノギボウシがたくさん咲いていて、単独登山の寂しさを慰めてくれました。

以前にも何度か花火撮影などで、この季節に登りましたが、これほどまで多く咲くヤマユリは初めてです。

以前にも何度か花火撮影などで、この季節に登りましたが、これほどまで多く咲くヤマユリは初めてです。

すっかり陽が落ちて、東に広がる都心の武蔵野台地の灯が、輝きを増してきます。

すっかり陽が落ちて、東に広がる都心への武蔵野台地の灯が、輝きを増してきます。地表近くは霞がかかり、新宿副都心などの高層ビル群は見えません。

午後7時30分。先ずは立川の昭和記念公園の花火が打ち上げられます。

午後7時30分。先ずは立川の昭和記念公園の花火が打ち上げられます。

今日は隅田川の花火も見えるはずですが、上空は晴れていても地表近くは濃いもやがかかり,見えません。スカイツリーの近くに上がるはずですが、そのスカイツリーも今日は見えません。

今日は隅田川の花火も見えるはずですが、上空は晴れていても地表近くは濃いもやがかかり,見えません。スカイツリーの近くに上がるはずですが、そのスカイツリーも今日は見えません。

午後8時過ぎ。遅れて日の出夏祭りの花火(右)も上がり始め、昭和記念公園の花火(左)との共演が始まりました。

午後8時過ぎ。遅れて日の出夏祭りの花火(右)も上がり始め、昭和記念公園の花火(左)との共演が始まりました。

日の出の花火は平井ッぱらの光をバックにして上がり、昭和記念公園の花火は夜空をバックに上がります。

日の出の花火は平井ッぱらの光をバックにして上がり、昭和記念公園の花火は夜空をバックに上がります。

青白い花火も涼やかで、夏の夜空に似合います。

青白い花火も涼やかで、夏の夜空に似合います。このほかにも地域で催す小ぶりの花火大会も、いくつか見ることができました。

派手やかなスターマインの饗宴になると、そろそろ終わりの時間です。

派手やかなスターマインの饗宴になると、そろそろ終わりの時間です。

真西に見える御岳山も、夜のとばりに閉ざされて、御岳神社の明かりが輝いて見えます。

真西に見える御岳山も、夜のとばりに閉ざされて、御岳神社の明かりが輝いて見えます。

人影のない山頂は月に照らされ、大岳山と馬頭刈尾根のスカイラインの上には星も瞬いていました。夜景とヤマユリの香りに包まれて、このまま一夜を過ごしたいとの思いを残し、月明かりの中を下山しました。

人影のない山頂は月に照らされ、大岳山と馬頭刈尾根のスカイラインの上には星も瞬いていました。夜景とヤマユリの香りに包まれて、このまま一夜を過ごしたいとの思いを残し、月明かりの中を下山しました。